初めての日本舞踊体験講座~その2 The first experience of Japanese dance / Part 2
いろんな方が初めて日本舞踊に触れる機会を提供してみたくて、昨年から試みている講座。今年は、“須川節”一曲に絞って、講習します。
I want many people to experience Japanese dance, so since last year, I'm holding a Japanese dance lecture and demonstration once a year. This year I'll teach "Sukawabushi".
♫一関よりヨオォ、西八里ヨオォイヨイ・・と唄われた“須川岳“。麓には、古くは平泉文化・藤原家の荘園が広がり、“一関”という幹線道との人々の行き来は、この民謡に唄われる情景から察することが出来ます。
戦後の一関が、2度の大きな洪水被害を受け、洗練された文化や娯楽を欲していた頃、盛岡出身の一人の水木流の舞踊家が、横山大観のお弟子の絵師と共に、市内の材木問屋を訪ねたのが、一関での我が流の始まりでした。後に流儀の理事長となるこの方が、街の顔役達の後援を受け、日本舞踊を子供達に熱心に教えることで、被災に悲しむ地に再び情緒の種を蒔き、育んだと聞きます。
“須川節”は、芸者さん達が座敷で披露する振りはあったようですが、現在、盆踊りや夏祭りで親しまれている踊りは、市役所の方達が、『誰でも踊れる平易で新しい振付を・・』とこの先生に依頼して生まれ、私の親師匠を初め、姉弟子達が、一関中に教えて回った、という事でした。
水木流の一人として、とてもご縁のある踊りです。
講習会で大事に稽古したいと思います。
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